注文住宅とは?建売との違い
マイホームに興味を持った人なら、一度は耳にするのが「注文住宅」です。ここでは、注文住宅とはどのようなものかをご紹介します。注文住宅ってどこまで自由にできるの?建売住宅とは何が違うの?そんな疑問をスッキリ解決しましょう。
注文住宅のメリットは?
せっかくのマイホーム、どうせならこだわりの家を建てたいですよね。そんな想いを叶えてくれるのが注文住宅です。具体的にどんなメリットがあるのか、挙げていきたいと思います。注文住宅の魅力を知ってマイホームプランにお役立てください!
注文住宅のメリット①自由度の高さ
注文住宅はオーダーメイドです。「外観はモダンな雰囲気にしたい」「バルコニーを大きくしたい」「家事動線がいい間取りにしたい」「将来増築できるようにしたい」など、あらゆる要望を叶えることができます。
建売住宅でも気に入る家は見つかると思いますが、変更がきかないので妥協しなくてはならないことも多く、どこか不満な点が残るのは仕方ないといえます。
注文住宅は入居まで時間もかかりますし、決めることもたくさんありますが、満足のいく家を建てることができるという点が最大の魅力です。悩んだときには、施工を請け負ってくれるハウスメーカー・工務店が親身に相談に乗ってくれますよ。
注文住宅のメリット②予算の調整が可能
注文住宅では、建築資材や設備を自由に選ぶことができます。ハウスメーカーや工務店などの注文住宅会社は、様々な建築資材・性能・設備を用意しています。その中で、特にこだわりたい部分には費用を多くかけ、特にこだわりのない部分は安く抑える、という予算配分ができるのです。そうすることで、より理想の住まいを納得のいく価格で手に入れられます。
予算配分は、注文住宅会社の担当者とじっくり話し合いながら決めていきます。設計段階ではいろいろと盛り込みたくなりますが、そこで注意したいのが予算オーバー。あとで後悔しないためにも、全体の予算をはっきりと決めて担当者に伝えておきましょう。
注文住宅のメリット③建設現場を見ることができる
注文住宅では、工事中の現場で現場管理者にいろいろ質問をすることができます。施工者(大工)に家づくりの要望を直接伝えることもできますし、施工者視点でのアドバイスをもらえることもあります。それによって計画が改善されることも珍しくありません。また、耐震性や耐火性・経年変化などにおいて施工者の率直な意見を聞くことで、より納得できたり安心感を持つこともできます。
現場管理者や施工者とコミュニケーションをとることで、家づくりはさらに豊かで楽しいものになります。建て主がよく訪れる現場とまったく来なかった現場では出来栄えに差が出るという話もあるほどですので、着工したら少なくとも一度は建設現場に訪れたいものです。
注文住宅にも種類がある
実は、一口に「注文住宅」と言っても、その建築プランには多種多様なパターンが存在します。「パッケージ商品」「規格住宅」なんて言葉を耳にしたことがある方は多いかと思いますが、注文住宅は「標準仕様」と呼ばれるパッケージの中から限られた部分を変更していくという手順で造る「セミオーダー住宅」と、新築に関わるすべての項目について依頼者が指定して造る「フルオーダー住宅」に大別することができます。
ここでは、「セミオーダー住宅」と「フルオーダー住宅」それぞれの特徴についてご紹介いたします。
注文住宅の種類①フルオーダー住宅
フルオーダー住宅は、依頼者と注文住宅会社が共に新居のコンセプトを練り、時間をかけて設計に落としていく作業から始まります。
使用する木材や装飾材、断熱材、窓の種類やクロス、風呂や洗面台、トイレ、キッチンなどの住宅設備など、とにかく新築に関わる全ての決定を自由に行うことができるため、特にこだわりたい部分には費用を多く割り当て、そうでないところは削るなど、予算配分にメリハリを持たせることで、同じ予算内でも一部グレードの高い素材や設備を取り入れることができるのも魅力です。
ただし、その分豊富な建築知識と時間的な余裕が必須になるため、家づくりに手間や時間をかけたくないという人には向いていません。マイホームにはとことんこだわりたいという人や、満足のいく家を納得のいく価格で手に入れたいという人には最適です。
注文住宅の種類②セミオーダー住宅
セミオーダー住宅は、依頼者が注文住宅会社の規格の中で構造などを選びつつ、建材や内装、間取りに要望を反映していくというのが一般的です。ある程度規格化されている商品なので、完成形がイメージしやすく、選択肢は狭まりますが、何もないところから考えるよりも手間や時間がかからないといったメリットがあります。
規格化することで価格も抑えることができるため、リーズナブルに家を建てたいという人にはおすすめです。
ただし、構造や性能といった建物の基本仕様は、規格外のものに変更することができませんので、注文住宅会社の提案する建物の構造や性能に納得できるかどうか、しっかりと確かめてから契約をしましょう。
注文住宅と建売住宅はここが違う!
新築一戸建てを手に入れたい!と思ったとき、選択肢は注文住宅と建売住宅の2つがあります。何が違うのか、見ていきましょう。
まず、注文住宅は「建てるもの」です。
建て主は要望と予算を注文住宅会社へ伝え、注文住宅会社はそれに沿って図面を設計・建築します。建て主のあらゆる要望を反映できるので、「家を作っていく」という要素が強いのが注文住宅です。自由度が高いぶん、価格は高めです。
一方、建売住宅は「買うもの」です。
建売住宅は、完成済み(あるいは完成予定)の物件を購入するものです。当然ながら、完成済みですので価格は決まった状態で販売されています。購入の決定から入居までがスムーズ、という点が建売住宅の特徴です。一般的に、価格は注文住宅にくらべ安いです。
注文住宅と建売住宅のメリットまとめ
- 注文住宅のメリット
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- 外観やインテリアを自分好みにでき、オリジナリティある住まいが作れる
- こだわりたい部分に予算をかけることができる
- 必要な設備、性能を選び取ることができる
- ライフスタイルに合わせた間取りにできる
- 将来の増改築を考慮した家づくりができる
- 建売住宅のメリット
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- すぐに入居ができる
- 完成済みのため、外観や間取りを実際に見て決めることができる
- 区画販売の場合、同じ時期に引っ越してくる人が多いので近所付き合いが始めやすい
- すでに価格が決まっているため、ローンの相談がスムーズ
注文住宅と建売住宅のデメリットまとめ
- 注文住宅のデメリット
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- 入居まで期間が必要
- 注文住宅会社と打合せを重ねなければならない
- 建材や設備にこだわるあまり、予算オーバーしてしまうことがある
- 建売住宅のデメリット
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- 万人受けするデザインのため、オリジナリティに欠ける。区画販売の場合はまったく同じ作りの家が並ぶことも。
- 基本的に間取りの変更はできないため妥協が必要
- 設備の追加が難しい、あるいは多額の費用がかかることがある
- 増改築が難しいケースがある